突然ですが、「海の上に住んでみたいなぁ〜」なんて、思ったことはありませんか?
私たちは、哺乳類で、肺を持っています。
そのため、基本的には海では生活することができません。常識ですよね。
しかし、そんな私たちの常識を破るような時代がすぐ目の前まで来ているということを皆さんご存知ですか?
日本ではあまり知られていませんが、世界では続々と「海上都市」の建設計画が発表されているのです。
最も早いプロジェクトだと、2020年には出現するかもしれないとのことです。
今回は、未だ謎に包まれた海上都市の全貌を明らかにしていきたいと思います。
そもそも海上都市とは?
海上都市とは、先ほども説明しましたが、読んで字の如く「海の上の都市」です。
今まで、人類が活動領域を広める方法は2つしかありませんでした。
一つは、未知の大陸を発見する方法で、もう一つは浅瀬の海を埋め立てる方法。
しかし、人類は地球上の全ての陸地をずいぶん前に発見し尽くしましたし、海の埋め立ても環境上の配慮からなかなか進めづらくなっているという現状もあります。
また、宇宙開発も、かなり発達してきてはいますが、未だ人類移住にまでは至っていません。
そんな状況の中で、白羽の矢が立ったのは、「海に浮かぶ都市」を作るという方法。
海上に浮かぶ自給自足のできる都市を作ることで、環境問題に対処していこう、という目的のようです。
謎の団体、Seasteading Institute とは
本気で海上都市建設に取り組む機関
そして、この海上都市の建設計画に全力を注いでいる団体があります。
それがこの“Seasteading Institute”(シースティディング・インスティチュート)。
この言葉を日本語訳すると「海上移住研究機関」という意味になります。
この機関は、ソフトウェア・エンジニア、経済学者、慈善活動家などが一緒になって2008年に設立されました。
彼らが最初に掲げているのは、南太平洋に浮かぶフランス領ポリネシアへの海上都市の建設プロジェクトです。
2017年の1月に、フランス領ポリネシアの政府が、Seasteading Instituteに対して海上都市建設を許可して、2020年までに300人が居住できる街が出来上がるのだそう。
この地域は、海抜が低いこともあり、海面上昇の影響をモロに受けていて、居住地の確保がこういった都市の建設に肯定的な意見が多かったと考えられます。
Seasteading Instituteが掲げる海上都市の構想とは
持続可能な都市建設
著作権の関係上写真を載せることができませんが、これが彼らが掲げる都市の構造です。
外側には、荒波を和らげる巨大な防波堤があり、内側の街を守っています。
海上都市は、エネルギーを自給自足する仕組みを構築するため、ソーラーパネルや植樹が積極的に備え付けられております。
また、基本的には集合住宅で、人々を効率的に住まわせるように構築されております。
夢は「海上国家建設」?
彼らは、都市としての生産、消費、廃棄の活動を全て内側で完結させて、その域内で完結する独自のシステムを構築するといいます。
そういった外部の協力を得ない構造の裏には、「海上国家建設」というSeasteading Instituteの野望が隠されているのです。
その他にも海上都市建設を目論む団体がある?
その他にも、海上に居住地を造ろうとしている機関があります。
“The Heart of Europe”は、リゾート地を開発する会社で、世界中の様々な地域で海上の街を創り出そうとしています。
こちらもまだ構想段階ですが、夢のある計画といえるでしょう。
まとめ
人類にとって喫緊の問題である地球温暖化ですが、こういった画期的な解決策が出現してくるのは非常に頼もしいですね。
SF映画で見たような世界がやって来るのは、もうすぐなのかもしれませんね!
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